外国出願費用を削減する(その5)。
外国出願をする上で避けて通れないのが海外(外貨)送金です。
(1)現地代理人への支払いは多くの場合、指定された口座への銀行送金でしょう。ネット送金を使えるので以前に比べずっと簡単になりました。一回の送金毎に送金手数料(2,000円前後)がかかります。短期間に同一請求人から複数の請求書がある場合はまとめて送金すれば、手数料を節約することができます。現地代理人への支払いをクレジットカードで決済した経験はありません。
(2)米国特許庁への特許維持年金の支払いもネット送金で済ませることができます。クレジットカードでの支払いも可能ですが、手持ちのよく知られたクレジットカードでの支払いはできませんでした。メジャーなクレジットカード会社であっても、格付けや信頼度の高いタイプでないと受け付けないようです(詳細は不明)。なお、中国とインドについても年金納付することがありますが、現地代理人経由で納めています。件数が少ないことと、現地通貨でなく米ドル又は円貨で現地代理人宛に送金し、現地通貨で処理してもらうためです。
(3)Post21でも触れましたが、米国特許の場合も特許維持年金の納付期限管理が重要です。期限までに納めないと本来の年金額にさらに加算した金額を納める必要があるからです。また、日本のように「特許(登録)料支払い期限通知サービス」はありません。現地代理人が事前に年金納付案内を出してくれる場合もあります。このように様々な期限管理対象があるので見落とさない工夫をしましょう。