効率的な特許出願を目指そう(その1)
(1)経費の削減には外部に支払う金額の削減に限らず、特許出願業務に費やす労力をできるだけ削減すべきことにも留意しましょう。即ち、せっかく時間をかけて完成させた特許出願が特許庁の審査によりあっさり拒絶査定となるようなことは是非とも避けたいものです。そのためには従来技術(公知文献等)の調査は必須です。最低限、日本の特許文献は調査しておくべきでしょう。特許情報プラットフォーム(JーPlatPat)は日頃から活用すると良いでしょう。また特許文献調査に関するセミナー等もあるので、特許庁及び関連組織のHPをチェックしましょう。
(2)特許出願書類(従来技術、実施例、請求項、図面等)を作成した経験の無い人にとっては、慣れるまでは苦痛な作業かもしれません。新たな着想が思い浮かんだらノートやPCに概要をメモしたりスケッチしていると思います。これをベースにして上記の特許出願書類を作成することになります。初めは書きやすいところからスタートして良いと思いますが、完璧を目指さず特許出願までの一連の作業を早めに体験すると良いでしょう。後に触れると思いますが、最初の出願日から一年以内であれば明細書や図面の修正、追加等が出来るからです(国内優先権主張出願)。