効率的な特許出願を目指そう(その2)
(1)「効率的な特許出願」とは金銭的な観点とそれ以外にも留意すべき観点があります。金銭的な観点については既に述べてきたように、スタートアップにとっては出費を如何に抑えるかが重要です。さらに特許査定までの時期的観点、或いは特許権(クレーム)がカバーする技術的範囲にも留意する必要があります。
(2)時期的観点については、多くのスタートアップが利用できる「早期審査制度」の活用が必須です。また、特許権がカバーする領域を強化するには、「国内優先権主張出願」が極めて有効です。恐らく、所属していた企業等において早期審査制度と国内優先権主張出願の両方を経験した方は極めて少ないのではないでしょうか。そのため以前のブログに書いたように、事前に参考書や特許庁主催のセミナー等でこの二つの制度を確実に理解しておくことがなによりも大切です。