投稿(Post1~19)のまとめと補足(その5)
(1)特許出願(国内)を自ら行うにはハードルが高いと言う声をよく聞きます。筆者も初めから苦も無く出来たわけではありません。技術・商品分野にもよりますが、スタートアップ等にとって特許権を保有することは必須要件でしょう。特許出願に消極的な人は、特許法を知らないとか経験が無いことを理由に挙げるでしょう。これに対する筆者の見解は次の通りです。理工系の大学を出ているか企業等において技術系の仕事に従事した経験があり、かつ自動車の「運転免許」を持っている人であれば上記の言い訳はできないでしょう。大学における専攻や企業における実務経験は特許技術の基礎的バックグランドでありおそらくほとんどの本ブログ読者の方はこの条件を満たしているでしょう。他方、皆さんは就職する前、即ち学生時代に運転免許を取得したと思います。運転免許を取得するためには、交通法規と運転技能を習得する必要があり、それなりに時間とお金を投資したと思います。特許出願に必要なスキルも同様に関連「法規」と「(書類作成)技能」を習得すればよいわけです。
(2)特に資金に乏しいスタートアップは、技術・商品開発に投じた時間と労力が無駄にならないようにすべきです。そのためには他社の研究開発動向(特許)を調査し、同時に自社の独自技術を権利(特許)化しておきましょう。特許庁の審査官による審査が100%正しいとは限りません。しかし、特許庁という最も信頼ができる第三者機関の評価を得ていることは大きな励みになり、さらに新たな技術開発にも拍車がかかるでしょう。ぜひチャレンジしてください。